ラジオで聴くソフィーの世界の衝撃

どうもこんにちは、今日もお仕事お疲れ様です。

お仕事といえば、小学生の頃深夜ラジオにハマっていまして、親のお古のラジカセでラジオを聴きながら毎日流れる音楽をカセットテープに録音していました。

それはもう来る日も来る日も義務のように。

 

そして最終的にNHKさんの15分深夜ラジオドラマ「青春アドベンチャー」とかいう名前だけなら全く聴く気も起こらないチャンネルに行き着くわけですが、

これが子供の私には面白かった。もはや流行りの音楽でもなんでもないんですけれども、世間一般に出版されている小説を何故かラジオドラマ化、それを毎日15分だけ小出しにしていく方式でした。

その選び方がすごい。その頃流行りのハヤカワ文庫のラノベあたりからそこそこ有名な文学作品、ファンタジー小説まで多岐にわたるラインナップ。

神林長平先生のお名前も私はここで知りました。

 

その中でも私の心を掴んだのが「海賊モア船長の遍歴」多島 斗志之先生!まだワンピースも世に出ていない頃、私を大航海時代、海賊、帆船マニアにした張本人です。あらすじとかはまた今度ゆっくりとご説明するとして、文字に音がつくことでこんなにもワクワク度が増すとは、元の小説ももちろん素晴らしいんですけども、こう本って さあ読むぞってならないとその世界には入れない。しかしただラジオを聴くだけ、他のことをしながらでも良い、それだけでこんな経験ができるなんて。

 

もう夢中になって、毎日11:30からだったかな?きっちり2分前にはラジカセにカセットテープをスタンバイ。録音の赤ボタンを押すことに全神経を集中させていました。まるでお仕事!

 

、、と思ったんですけど、今そんな真剣にお仕事してねぇわ。

 

あ、あと青春アドベンチャーの更に良いところは、原作改悪が無いこと!というか原作という言い方も適当なのかのレベルで一言一句、原作通りに台本が作られていました。

小説原作のアニメを製作される方々には是非見習って頂きたいですね。あなた方ですよ。ロードス島戦記さぁほんとに読んだ?読んだ上でアレ?本当に最初から最後までパーンの成長を見守ったんならアレは無いでしょ〜

英伝アニメくらいの根性を見せろよって話ですよ。よく考えてよ、長編小説を動く絵にするってことはそういうことなんですよ。やるなら最後まで。

 

まあラジオだから原作通りにせざるを得ないんでしょうけども。良かったです。

 

まだ青春アドベンチャー、続いているかどうかは知りませんが、もしまだ続いているのなら、変わっていて欲しくないなぁ。

 

あともうひとつ。多島 斗志之先生の作品、もっと読みたかったです。どこかで満足のいく人生を送られていますように。